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【旅66日目 その1】(2012/06/11) 滅びぬ廃都、軍艦島


本日の記事は、午前、午後で前後編となっています。
あまりにも記事色が違う気がしたので。

それではまずは、午前編。
軍艦島来訪編からどうぞ!


六十六日目、スタートです!

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サイバック浜町店で起床



前日に、インターネットで軍艦島上陸ツアーに申し込んでおきました。

前日予約で大丈夫かと不安でしたが、席には結構余裕がありました。
ツアー会社も複数あるので、よほどの事が無い限り乗り込めないということはないでしょう。
土日・祭日あたりは満席になっているみたいなので、そちらはちょっと注意が必要かもしれません。

DSCF9939.jpg
受付へ


自分が申し込んだのは、「軍艦島コンシェルジュ」というツアー。
単に検索で上位にきたのと、料金が他の物より若干安かったからという理由で申込み。

AM 10:10 集合と書かれていましたが、前日に電話がかかってきて「今日は使用する船がちょっと小さいので 10:00 集合でお願いできますか?」とのことだったので、早めに来ました。

……ちょっと不安になる内容でした。
見学時間が短くなるんじゃ? とか、揺れるんじゃないの? とか。
まあもう申し込んでしまったし、撤回するのもめんどくさいので了承しましたが。

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グッズ販売とかしてる


これは島内にある「X階段」と呼ばれる場所をモチーフにしたものですね。
魅かれるような、魅かれないような、微妙なアイテムです(笑)
ほかにもDVDやら、写真集やら様々な商品が置かれています。

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動画鑑賞


出発は AM 10:40 とちょっと余裕があり、先に集まった人は奥の部屋で軍艦島(端島)の歴史をつづったDVDを見ます。

石炭の産出によって栄華を極めた端島。
しかし、それは長く続くことはなかった。
国のエネルギー政策の転換によって、主要エネルギーが石炭から石油へと変わり、端島は衰退の一途をたどっていった。
端島が国の産業へ与えた影響は計り知れず。

そういった感じの内容でした。

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AM 10:25 船に乗り込む

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説明を受けながら島へ向かう


マイクを持って説明しているおじさんは、なんと実際に端島で働いていた経歴の持ち主。
総務係として、様々な業務をこなしたそうです。
説明にも実感がこもっていて、遠く離れた過去と現在が見えない何かでつながっているように感じました。


端島までは、長崎港から船で40分ほど。
結構遠い位置にあります。

いつもなら長いその時間も、どきどきしながら待っていると、ものすごく短く感じました。

そしてついに、軍艦島がその姿を現しました!

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小雨も相まって、上手く写真を撮る事ができません。
窓のない、船後部の乗り込み口であれば写真をちょっとはましに取れるのに……と視線を後方に向けると、添乗員の女性と目が合いました。
意図をくみ取ってくれたのか、手で「こちらにどうぞ」と招いてくれました。
感謝しつつ席を立ち、他のお客さんとともに階段を上がります。

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初めて見る軍艦島の建物群は、静かな威圧感に満ちていました。
時を凍らせ、人の侵入どころか、意志の交わりさえも許さないような――そんな冷然たる佇まいで、ただそこに在るように見えました。

おじさんがずっと目の前の建物一つ一つについて解説をしていましたが、あまり耳に入っていませんでした。


やがて、ゆっくりと島を一周した船は、一度沖へ離れました。

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このあたりからの光景が、「軍艦・土佐」に似ていることから、端島は「軍艦島」と呼ばれることになりました。

ですが、最初から今のような姿をしていたわけではありません。
採取量、及び島民の増加によって、六度もの埋立拡張工事が行われ、今のような姿になったそうです。

それがなければ、きっと今の呼び名もなかったのでしょう。
その場合は、端島という名前のままだったのでしょうか。
注目されることもなく、本当に忘れ去られるがままの島となっていたのでしょうか。


しばらくそこに停滞した後、船は「ドルフィン桟橋」という上陸用の岸へ近づいていきます。
いよいよ、上陸の時です。

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まるでラピュタのようだ、と思いました。
朽ちた建物が緑に呑まれていっている様が、それを想起させたのでしょうか。
寂しさと美しさを兼ね備えた、真の廃墟が目の前にありました。

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高台の上に立っている建物は、3号棟。
幹部職員用アパートで、島内に二つしかない、浴室設備を備える建物だったとのこと。

高速道路の基礎のような、均等に並ぶ四角い柱は、石炭を運ぶベルトコンベアー跡。
その後ろに見える、一部の壁面が白い建物は70号棟。小中学校だった建物です。

この周囲1.2kmほどしかない狭い島で当時5000人もの島民が生活していたため、建物も密集しています。

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ところどころの壁に見える緑色のペンキは、戦後の緑化運動によるものだといいます。
GHQの奨励により進められ、壁にその色のペンキを塗ったそうです。
緑の少なかった端島を、少しでも緑が多く見えるようにと。
本末転倒な気がしますが、そのようなものなのでしょうか。

そして、人のいなくなった今になってこのように緑が生い茂っているというのは、何かやるせない気分になります。

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各ポイントで説明を受けながら、集団はだんだんと奥の見学広場へと導かれていきます。

自分は、伸びた列のほぼ最後尾にいました。
後ろの方の人は、どなたも熱心に写真を撮り、建物を真剣な表情で眺めています。
こういったものが好きかそうでないかの違いが、露骨に現れていました。

最後尾には添乗員さんが数人ついてきています。
何も言いませんが、どうにも急かされているような気がして落ち着きません。
実際に急かしているのでしょうが、できればもっとゆっくり見させてもらいたいものです。

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数十分後、最後の見学広場、第三見学広場にたどり着きました。
階段が途中でちぎれた建物、壁の崩壊したプールなどが見えます。
一見止まっているようでも、時の流れはゆっくりと確実に建造物を浸食しているのだとわかります。

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おじさんの話によると、当時ここに建てられていたコンクリート製の建物には、近くの海から採取された海砂が混ぜ込まれていたということ。
それはあまり丈夫なものではないため、現在目の前に広がっている光景のように建物は倒壊し、無残な瓦礫と化してしまっているのだそうです。

さらに、当時、最先端と言われていた端島でも、負の側面はあった。
島には下水道設備がなく、生活排水はそのまま垂れ流しだったそうです。
一度伝染病がはやったら、それはもう大変だったそうです。

他にも、男女がデートする場所がなく、しようものなら高い位置から丸見えで、子供たちによく囃されたとか。
大風の時は波が四階辺りまで来て、婦人たちがそれを屋上から黄色い声をあげてみていたとか。

そういった話を聞いていると、目の前の無彩色の建物に、在りし日の光景が色づいて、動き出して見えるようでした。

端島は無人島となり、島としての機能は死んでしまいましたが、その姿は人々の心を捕え、生き続けている。
遺産としての、確かな形がここにある。
そう思えました。


やがて最後の説明が終わり、船に戻るように促されます。
満足三割、不満七割といった心情で、できるだけ長くみられるよう、またも最後尾付近を行きます。

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余談ですが、端島はシンガーソングライターの岡崎律子さんの出身地でもあります。
44歳という若さで夭逝されてしまいましたが、彼女の暖かな歌詞が私は好きです。
ご冥福をお祈りいたします。

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船に乗り込んで、長崎港へ


今回行ってみて思うのは、やはりどうしても短い、と感じてしまう事。
島に滞在できる時間は、4、50分しかありません。

また、歩ける範囲もものすごく狭い。
どうせなら、島一周するルートを建設してほしいものです。

違った廃墟の見かたが知れたのはいい事ですが、やはりその点はどうにかして改善できないか、と思いました。

それでも、憧れの軍艦島に行けたことで、満足の長崎滞在となりました。

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港へ戻ってきました


時刻は PM 1:00。
まだまだ観光する時間はたくさん残っています。

それではテンションを切り替えて、午後は中華街からスタートです!


【旅66日目 その2】(2012/06/11) 黒いクマの腹の色





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tag : 日本一周 自転車 長崎 軍艦島

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この記事へのコメント

No title

軍艦島レポありがとうございます!

島の雰囲気が伝わってきましたよ、流石Amaichiさんっす(・∀・)


にしても、この荒れ果て様は…なんだか、未来の日本をみてるようで…
タイムスリップしたような感覚に陥りますね…




No title

 海砂の入ったコンクリートは、脆いといいますからね、今はそんな事は無いんでしょうけど……。
 何千年と奇景を曝す巨岩に比べて、数十年で崩れて骸を曝す建造物の集合体。 う~~ん、諸行無常…。

 でもあの写真に写っているのは……いえ、何でもありません……。

shinyaさんへ→

>軍艦島レポありがとうございます!

>島の雰囲気が伝わってきましたよ、流石Amaichiさんっす(・∀・)

上手く伝えられたかどうか自信がないですがw
すこしでも雰囲気を感じていただければ幸いです (´∀`)

>にしても、この荒れ果て様は…なんだか、未来の日本をみてるようで…
>タイムスリップしたような感覚に陥りますね…

こんな風にならなければいいんですけどねー。
とりあえずそうなった時にそなえて、トゲ付き肩パットとモヒカンを準備しておきましょうか。
それか、北斗の伝承者になる準備をしておきましょう!

ケンゾーサンへ→

> 海砂の入ったコンクリートは、脆いといいますからね、今はそんな事は無いんでしょうけど……。
> 何千年と奇景を曝す巨岩に比べて、数十年で崩れて骸を曝す建造物の集合体。 う~~ん、諸行無常…。

崩壊していく様に美しさを感じてしまいますが、寂しさがちょっと勝りますよね。
でもあまり廃墟探索してるって感じがしなかったのはちょっと残念です。
廃墟としての軍艦島は、もう死んでもうたんや……。

> でもあの写真に写っているのは……いえ、何でもありません……。

ちょ、何が写ってたんですか!?w
恐いですw
どうか本土に連れて戻って来てませんように(( ;゚Д゚)

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2Xさい。

趣味は読書と自転車と無謀な行動。好物は猫と自由と甘いもの。

ライトノベル作家目指して奮闘中。旅して面白い話が書けるようになれればいいな。

2012/04/07より、愛車の黒命号&相棒のショボ蔵とともに自転車日本一周中。

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